異界を愉しむ

アラフォーなってからスマホゲームをちょこっとやるようになりました。このブログはリネレボをやっているときに、思ったことを書き始めたものです。MMOなどでは、キャラ名を「ジョン・スノウ」という名前でよくプレイしています。最近はPC版のバルダーズ・ゲート3にはまり中。Xでもつぶやいてます(@JonSnow_w6)。

バルダーズ・ゲート3、誰か教えておいて欲しかったちょっとしたTips

バルダーズ・ゲート3は、奥深いゲームです。

チュートリアルがあんまり親切じゃなくて、やりながら学んで行くことも含めて、ゲームの内(うち)として楽しんで欲しい、そんな意図も感じられるゲームです。

なので、あまり色々語りすぎるのは野暮になってしまうのですが、それでも私のようなにわかおじさんゲーマーからすると、「もうちょい教えといてよー」と言いたくなる点がいくつもありました。

そのうちのいくつかを、ひどいネタバレにならない程度に書いてみます。

ちなみに、英語版の知識を元に書いているので、日本語版における訳が、私がこの記事で書いているのと微妙に違うと思います。ごめんなさい。

あと、PS版は、私がプレイしたPC版とたぶん、操作感がだいぶ違うと思います。これもごめんなさい。

キャラ作成は、種族・背景等以外は作り直せるので、とりあえず好きなように始めるのがよい

私と似たようなにわかゲーマーの方は、まずキャラ作成でビビると思うんですよね。

いろいろ選択肢ありすぎて、まず何をどう選択していいのか分からなくて。

好きな人は「ウヒョー楽しい」となるでしょうが、こういうの初めての人は下手するとここで挫折すると思います。

でもここは、ものすごくこだわる人か、TRPGのD&Dをプレイしたことがある人以外は、あんまり気にせず、好きなの選んで始めちゃって大丈夫です。ちょっとゲームを進めると、リスペック(キャラの設定のやり直し)ができるようになります。

どんな感じでできるかというと、たとえば、レベル6まで成長したキャラクターがいるとします。野営地にいるとある人物に100ゴールド払って、リスペックを選択すると、レベルを1まで戻して、職業(クラス)や途中で学ぶスキルも含めて、全部選択しなおして、レベル6まで戻すことができます。

なので、最初は、ベストと思うものを好きなように選んでやるのがよいと思います。

ただし例外はあります。

種族や背景はリスペックの対象外で、しかも、種族や背景の選択によって得られる能力が若干変わるので、この最初の選択の後に後悔する可能性はゼロではありません。

たとえばエルフはスリープの魔法が効かない能力があったり、ヒューマンは盾が使える習熟があったりします。でも、その辺は好みでもありますし、他の手段で補完可能なので、繰り返しになりますがすごくこだわる人以外はそこまで気にしない方がいいと思います。

それよりも大事なのは多分、自分が感情移入できて楽しいキャラを作ることかなと思います。

アビリティ(能力値)は、なるべく、偶数になるように

筋力、敏捷力などのアビリティ(能力値)は全て10が基本値で、10よりどれくらい大きいかによって、サイコロを振るときにボーナスがついたり、マイナス補正値がついたりします。この時、偶数にするのが大事です。

これはなんでかというと、(能力値ー10)÷2の値が、ボーナスになるのですが、小数点以下は切り捨てになるからです。

たとえば、鍵開けは「敏捷力(Dextality)」の値が使われますが、どういう風にボーナスの値が計算されるかというと、

  • 敏捷力の値が16なら
  • (16ー10)÷2=3、つまり、3という値がボーナスになります
  • でも、値が17だと
  • (17-10)÷2=3.5、なんですが、ここの小数点以下の値は切り捨て扱いで、やはりボーナスの値は3です

なので、基本は偶数になるように調整した方がよいのです。

ここまで言ってなんですが、初回のキャラ作成時は、たぶん、どこかが奇数になってしまいます。でも、これは仕方ないと思ってください。

あと、職業ごとに、重視するべき値というのが決まっています

わかりやすく違うのは、たとえば、ウィザードとソーサラーでは、同じような呪文を使うのに、伸ばすべき能力値が違います。ウィザードは知力(Inteligence)が、ソーサラーは魅力(Charisma )が、それぞれ呪文の効果に(乗るものについては)乗ってきます。

でも、この能力値も、リスペックで振り直しできますし、仕組みをゲーム始める前から理解するのははっきり言って無理なので、最初は割と適当でもいいと思います。

戦闘の基本は、1ターンに「移動+アクション1つ+ボーナスアクション1つ」、これを職のレベルアップ、アイテム、スペルで増やしていく

バルダーズゲート3の世界に突入してまず戸惑うのが、独特な戦闘システムだと思います。

このゲームの戦闘はターン制で、敏捷性(Dextality)や付けている装備を基にイニシャティブという数字によって順番が決まって、キャラは自分の順番が回ってきたら行動ができる、というものです。ドラクエとかでもおなじみの形式ですが、このゲームの場合、自由度が非常に高くて、それ故に複雑です。同じ開発会社のDivinity Original Sin 2などをやったことがある方であれば何も問題ないと思いますが、多くの人が「???」となると思います。

安心してください、その感覚はゲーム中盤くらいまで続きます(!!?)。

でも、1ターンの間にできることの基本は

  • 移動できる(キャラの能力によってできる距離が違う)
  • 1つのアクション(攻撃、呪文、キャントリップという特殊能力、その他)をとれる
  • 1つのボーナスアクションをとれる(武器に火をつける、とか)

です。

この基本形が、レベルアップすると職(クラス)の能力として2回攻撃ができるようになったり、本来は「アクション」でしかできないことが「ボーナスアクション」でもできるようになって事実上回数が増えたり、呪文(スペル)やポーションの効果で2倍アクションができるようになったりして、1ターンの間にできることの幅が増えていきます。そうすると、そのキャラは強くなる、という寸法です。逆にいえば、それができるようキャラを育てると強くなれる、ということです。

このゲームの最も面白い部分の一つでもあるのですが、最初はかなりとっつきにくいと思います。なので、「まあ、そのうちわかるようになるっしょ」と思いながら適当にプレイするのもありだと思います。

木箱、ポーチ、樽も拾って使える

その辺に落ちているアイテムは、普通にクリックするだけで入手できます。最初のチュートリアルで、PC版であればALTキーを押すと、拾えるアイテムが表示されるというのを習うと思います。

でも、持って行くことができるものは実はそれだけではありません。

ポーチ/リュックサック、木箱、樽などは、右クリックをすると、拾う(pick up)という選択肢が出て、やはり拾うことができます。

特に、今あげた3点、ポーチ類、木箱、(油、火薬、水の)樽は便利なので、ストックしておくと良いです。全部持っていくと重くなってしまうので、キャンプ(野営地)に送ってためて置くとよいと思います。

ポーチやリュックサックは整理整頓に使える

最初の頃はあまり気になりませんが、少しするとアイテムが増えてきて、持ち物がごちゃごちゃになります。後半になってくるとこれがかなり絶望的なレベルにまでごちゃごちゃになります。

それを多少なりともマシにするために、上で書いた方法で拾ったポーチとかに入れて整理整頓することができます。木箱にも入れられますが、重いので、この目的にはあまり向きません。

初期のチュートリアルで、キャンプ用品とか、ポーションの材料とか、鍵とかは専用の袋があることを教えてもらえると思いますが、それと同様のことを、その辺に落ちているポーチやリュックサックでもできるのです。

ただし、ちょっと注意が必要なのは、特殊な矢やポーションなどは、袋の中に入れてしまうと、選択肢に出てこなくなるという性質があります。遠隔攻撃する時、特殊な矢を持っていると、画面下に出てきますが、そこに袋に入っている分は出なくなってしまうのです。袋まで探しに行って、矢を右クリックすれば使えますが、使い難くなるのどちょっと注意です。

木箱は登れる

木箱などは、PC版では右クリックすると、「登る」(Climb Up)という選択肢が出てきて登れます。

これが意外と大事。

ちょっと高すぎてジャンプが届かないところに行くために登ることに使えます。

また、戦闘中に自分で木箱を3つほど積み上げてその上に登ると、高さの効果が出るので、弓矢などで「有利」判定もらうことができます。しかも、こういう、自分の持ち物から何かを「置く」だけの動きは、前述の「アクション」とはみなされないので、1ターンの中で、「箱を積み上げて、登って、攻撃する」までできます。あんまし使う機会ないかもしれませんけど。

最低難易度だと、マルチクラスは基本的にできない

楽しくなってくると、攻略サイトとか動画を見て、「パラディンソーサラーの高火力ビルド!!」みたいな、キャラのオススメ設定を解説してくれるモノに出会うと思います。

でも、ここで私のように最低難易度でゲームを始めた人間には罠が待ち構えています。

私は、こうしたゲームに不慣れなこともあって、当初は最低難易度(英語版ではexplore mode )でプレイしていたのですが、キャラのレベルアップの際にも、普段もそんな設定いじることができる部分がないので、どうやってやるんだろう…と思ってました。

でも、それは当たり前で、最低難易度設定だと、マルチクラスと呼ばれる、ウィザード×クレリックパラディン×ソーサラーみたいな、複数職の組み合わせというのができないのです。

このゲームのいいところは、途中で難易度を自由に変えられることです。なので、ちょっと慣れてきたら順番に難易度を上げていくのがいいかもしれません。私は実際に最低難易度のエクスプローラーモードから始めて、タクティシャンモードでゲームをクリアしました。

呪文には、スロットを消費しないものも結構ある

このゲームには、色々な呪文(スペル)が登場します。

私はいちおう、ウィザード(+クレリック)をメインキャラとして、200時間近くかけていったんゲームクリアしましたが、ほとんど知らないスペルの方が多いです(おい)。

私が初期にやってしまった過ちの一つが、スペルスロット枯渇が怖くて、必要以上にその使用を制限してしまうということでした。

でも、呪文の中には、一度かければ、大休憩までバフ効果が持続するものや、中には、そもそもスペルスロットの消費すらないものまで色々あります(儀式って書いてある呪文はこれに相当します)。

たとえば、ライトの呪文や健脚(Longstrider) の呪文は、スペルスロットを消費せず、かつ効果も大休憩まで持続します。なので、特に健脚は、大休憩終わったら全員にかけてしまうのが、一般的にオススメされています。

パッシブスキルの中には、オフにできるものがある

白状しますと、私、これはかなり後半まで知りませんでした。

PC版では、画面下部のタブの中に「受動判定」というのがあって、ここを選択すると、オンオフできるスキルなどが表示されます。PS版でどういう表示になっているか知りません(すいません)。

たとえば、レベル4ずつにとれる特技の一つとして、「矢の命中率ちょい下がっちゃうけど、ダメージが10デカくなるよ」という「射撃の名手」というのがあります。

これ、特に序盤では、ダメージ上がらなくていいから命中率下がらん方が方がありがたい、っていう時ありますよね。そういう時は、ここをオフにすることができるのです。

あと、相手を気絶させるだけの攻撃とかもこれで選択できます。これが意外と大事。

同じターンが回ってきている人なら、交互に移動・行動できる

同じタイミングでターンが回ってきている仲間であれば、たとえば、

  • シャドウハートがちょっと動いて
  • アスタリオンもちょっと動いて、
  • シャドウハートがバフ呪文かけて
  • アスタリオンが再度移動して、攻撃する

みたいなことを、移動可能距離やアクションが残っている限りにおいてはできます。これができるとできないとでは、戦術の幅がだいぶ変わりますよね。

PC版では、キャラをダブルクリックすることで、操作キャラを切り替えられます。

「精神集中」が必要な呪文は、一度に一つまで

呪文の中には、精神集中(concentration)が必要なものがあります。

このタイプの呪文には2つ大事なポイントがあって、1つは、これをかける術者が、他の精神集中を必要とする呪文をかけると、先にかけた呪文の効果は解けてしまう、というのがあります。

初期において私はこれをよく、シャドウハートに祝福を唱えさせて、他のキャラにバフを与えたのに、他の呪文を次のターンでかけてしまって呪文効果が消えてしまう、という形でやらかしました。

もう一つの大事なポイントは、精神集中は攻撃などを受けると、解けてしまうことがあるということです。解けないようにするためには、耐久力(constitution) という能力値を上げる必要があります。これがあるので、ファイターやソーサラーなど、耐久力(constitution )に習熟がある=ボーナスがつく職を、あえて魔法職のマルチクラスの中に入れるビルドがあります。

戦闘時に俯瞰モードが便利

バルダーズゲイト3の画面はとても綺麗で良いのですが、戦闘時に、たまに位置関係が分かりにくい時があります。

そういう時に便利なのが俯瞰モードで、PC版ではOを押すと、画面が、真上から平面を見ているかのような画面に切り替わります。PS版だとどうすれば見えるのか、すいません、分かりません。

何かを上から落っことすので位置どりを調整したい時とか、あるいは、迷路みたいなものに挑戦する際は、このモードは便利です。

キャンプに必要な食料は持ち歩かなくても大丈夫

序盤はそんなでもないのですが、中盤以降、荷物が重くなって色々困ることがあります。

そんな時に便利なのが、食料とかの野営物資系を、野営地に全部送ってしまう、ということです。

送ってしまったものも問題なく使えますので、鞄の空きをだいぶ確保できます。

武器はいろいろなものに浸して(dip)、追加効果を得られる

一番分かりやすいのは、弓を射る時に、火を「浸す(dip)」(ボーナスアクション)してから、撃つとちょびっとだけダメージが加算されます。

「そんなに都合よく火なんて近くにないよ」と思われるかもしれませんが、実は、ロウソク一本拾っておくと便利です。鞄から地面において、火をつけて、それに浸して(ボーナスアクション)、そして、撃つ(アクション)までを1ターンでできるので、ちょっとダメージを加算したい時に便利です。

何はなくとも「導き(Guidance)」は誰か持っておく

このゲームで、サイコロの出目が大事なのは言うまでもないと思います。鍵を開けるとき、罠を解除するとき、会話で説得するとき、・・・ありとあらゆる場面でサイコロをふります。その多くで活躍するのが、「導き(Guidance)」という呪文です。

しかも、この呪文は鍵開けを開始した「あと」に、サイコロを振る場面で、ボーナスの中から選択して使うことができます。さらに、呪文スロットを消費しません。そう、良いことしかないのです。

あとは、パーティーの中で戦闘を歩いている人が罠の感知に失敗したとします。その際に、他のメンバーが失敗していなければ、そのメンバーに「導き」をかけて、感知成功確率をちょっとでもあげる、ということもできます。

序盤から終盤まで、誰かが持っておいて決して損はしない呪文です。

序盤は敵を突き落とせるシーンが多い

これはちょっとネタバレ気味なのであれなんですが、序盤のシナリオにおいては、敵を高所から突き落とすことができる場面というのが多く登場します。

きっと、地形を活用したゲームの楽しみを体験して欲しい開発会社の配慮があると私は勝手に思っています。

戦闘が始まる際、そういうことができそうな場所かどうか、確認してみることをお勧めします。

戦術家モード以上でやる場合、敵は逆に突き落としもやってきますので・・・・。

本当に何度もプレイする覚悟がある人や、こういうゲームの巧者以外は、適度に攻略情報に頼った方がむしろ楽しめる

この辺はプレイスタイルの問題なので、余計なお世話かもしれないのですが、このゲームに関しては、ストーリー以外の部分は、適度に攻略情報に頼った方が楽しめると個人的には思います

全てを自分だけの力で、というプレイスタイルは尊いし、すごいと思います。ただ、このゲーム、よほどの本格ゲーマーでもなければ、初見の1周目のプレイで、全容がわかるほど底の浅いゲームでもありません。

なので、2周目、3周目を最初からやるつもりならばいいと思うのですが(普通の人で1周に100時間強、私のような下手くそなら200時間近くかかります)、マルチクラスのビルドとか、その辺は見ておいても全然よいと思います。そもそも、このゲームのベースになっているD&Dをやったことある人というのは、その辺の知識を持って臨んでいるので、チートでもなんでもありません。

第1章(Act 1)で取り逃すともうとれないアイテムもありますし、マルチクラスの楽しみ方などは、普通にやっているだけだと自力で理解するのは相当難しいと思います。

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以上、まだまだたくさんありそうではあるのですが、とりあえず思いついたものを列挙してみました。皆さんの冒険のお役に立てば幸いです。